新潟五大ラーメンとは?ラーメン王国の新潟が誇る新潟五大ラーメンの歴史とおすすめのラーメン屋をご紹介!
新潟県といえば、お酒・コシヒカリ・チューリップ・長岡花火など、たくさんの名産品があります。そんな名産品が多い新潟県は、ラーメンにおいても歴史と数字を残している、いわば「ラーメン王国」です。
2021年1世帯当たり1年間でラーメンにかけた外食費用(※)では、8年連続で日本一を獲っていた山形市を抜き、新潟市が日本一となりました。
残念ながら、2023年度は山形市に次いで2位という結果でしたが、新潟はラーメン王国と言っても過言ではないほど多くの人に好まれています。
※総務省統計局より「2021年1世帯(2人以上)あたりの中華そば支出額」
新潟県…13,734円(全国第1位)
山形県…13,434円(全国第2位)
そこで今回は、ラーメン王国新潟が誇る「新潟五大ラーメン」の歴史やラーメンの特徴、代表的なお店をご紹介します。
※本記事に掲載されている店舗情報等は、入稿時点のものであり変更されている場合があります。詳細については公式ホームページやお電話等でご確認ください
INDEX
新潟五大ラーメンとは?
新潟五大ラーメンとは、新潟県内にある5つのご当地ラーメンの総称で、「ラーメンの神様」と言われた石神秀幸氏が名付け、定義したと言われています。
それぞれの名称は、「新潟あっさり醤油ラーメン」「新潟濃厚味噌ラーメン」「燕三条背脂ラーメン」「三条カレーラーメン」「長岡生姜醤油ラーメン」と呼ばれており、どれも異なる美味しさがある新潟の代表的なラーメンです。
新潟五大ラーメン(1):新潟あっさり醤油ラーメン
新潟あっさり醤油ラーメンの歴史は、遡ること70年以上も前の昭和初期。
戦争真っ只中であった日本国内で、新潟島周辺(現在の新潟市中央区)で屋台として提供されていたラーメンが発祥と言われています。
新潟あっさり醤油ラーメンの大きな特徴は、ほんのり効いた煮干しの風味とあっさり醤油スープ、そして当時の屋台での火力に合わせた柔らかい細麵です。
この細麺が驚くほどの柔麺で、あっさりかつふんわりと香る煮干スープとの相性が非常によく、やみつきになること間違いなしの一品です。
代表的なお店としては、当時の屋台として営業し続けてきた「三吉屋」さんや、「来味」さん(※現在は閉店)などが挙げられます。
店舗名 | 三吉屋 本店 |
---|---|
住所 | 〒951-8061 新潟県新潟市中央区西堀通5−829 |
アクセス | JR上越新幹線 新潟駅から車で10分 新潟駅前バスセンター 萬代橋ライン(青山行) 最寄り古町バス停から徒歩2分 |
電話番号 | 025-222-8227 |
営業時間 | 11:00~15:00頃 ※早仕舞いあり |
定休日 | 火曜日 |
駐車場 | なし |
支払い方法 | 現金のみ(カード・電子マネー決済不可) |
※入稿時点の情報です
新潟五大ラーメン(2):新潟濃厚味噌ラーメン
新潟濃厚味噌ラーメンの歴史は、西蒲(にしかん)区にある「こまどり」さんが元祖・発祥のお店とされています。元々こまどりさんは創業当初、温泉地として有名な岩室(いわむろ)温泉のとある旅館内にあったようです。
泊まりに来たお客さんがお酒を飲んだ後の〆として味噌ラーメンを食べたところ、味が濃すぎてこれではとても食べられないとなり、店主がやかんに割りスープを入れて提供し始めたのがきっかけとなったそうです。
新潟濃厚味噌ラーメンの大きな特徴としては、びっくりするくらいのコクある超濃厚味噌スープ、そして自分好みの味付けをカスタマイズできる「割りスープ」付きです。
そのスープの濃さが特徴で故に、日本三大味噌ラーメンにもなっています。
代表的なお店としては、先ほどもご紹介した発祥とされる「こまどり」さんや新潟市を中心に多くの人から人気を集めている「東横(とうよこ)」さんが挙げられます。
店舗名 | こまどり |
---|---|
住所 | 〒953-0023 新潟県新潟市西蒲(にしかん)区竹野町2454-1 |
アクセス | JR越後線 巻駅から車で8分 北陸自動車道 巻潟東ICから車で15分 |
電話番号 | 0256-72-2827 |
営業時間 | [月~金] 11:00~14:30 16:30~20:00 [土・日・祝] 11:00~15:00 16:30~20:00 |
定休日 | 木曜日 ※ほか定休日あり |
駐車場 | 有(60台) |
支払い方法 | 現金・カード・電子マネー決済OK |
公式サイト | https://komadori-maki.com/ |
※入稿時点の情報です
新潟五大ラーメン(3):燕三条背脂ラーメン
燕三条背脂ラーメンにおいても歴史はとても深いです。遡ること85年以上前の1934(昭和7)年、燕三条背脂ラーメンの元祖・発祥となる「福来亭」さんを創業した中国・浙江省出身の徐 昌星氏が燕町(当時の燕市内)に屋台として開業したのが始まりとされています。
燕市は古くから洋食器産業が盛んで、当時も工場などで働く人たちに向けて出前でラーメンを提供していました。その際に、あえて味を濃い口醤油にしたうえで麺が伸びにくくするために極太麺にし、出前でも熱々で食べられるよう、たっぷりの背脂を乗せてお客さんへ提供されたそうです。
こうして現在に至るまで、老若男女問わず多くの人に親しまれ、今では全国から燕三条背脂ラーメンを求めてやってくるほどです。まさに燕市・三条市のみならず、新潟県を代表するソウルフード、ラーメンとなりました。
燕三条背油ラーメンの特徴としては、覆いかぶさるような背脂、濃口醬油に煮干しが効いたスープ、まるでうどんを感じさせるような超極太麺です。
代表的なお店としては、元祖・発祥の福来亭さんの後継となる「杭州飯店」さん。関東やその他地域にも全国展開している「らーめん 潤」さん。杭州飯店に次ぐ、様々なメディアにも取り上げられている「大むら食堂」さんなどが挙げられます。
店舗名 | 杭州飯店 |
---|---|
住所 | 〒959-1288 新潟県燕市燕49-4 |
アクセス | JR弥彦線 西燕駅から徒歩10分 北陸自動車道 三条・燕ICから車で10分 |
電話番号 | 0256-64-3770 |
営業時間 | [月~金] 11:00~14:30 17:00~20:00 [土・日・祝] 11:00~20:00 |
定休日 | 月曜日 ※臨時休業あり |
駐車場 | 有(50台) |
支払い方法 | 現金のみ(カード・電子マネー決済不可) |
※入稿時点の情報です
新潟五大ラーメン(4):三条カレーラーメン
新潟県三条市を代表するソウルフードで、現在は三条市内に30以上の店舗でカレーラーメンがあります。
遡ること昭和初期、戦前時代に三条市内にあった「東京亭」店主さんが東京都向島地域にあった修行先の食堂からレシピを持ち帰ったのが起源とされています。
また、同じく三条市内にある「大黒亭」さんも三条カレーラーメンの元祖とも言われています。こちらも初代店主さんが東京のレストランで働いていた際に食べたカレーをヒントに持ち帰ったとされています。
三条カレーラーメンの特徴としては、ラーメンの上にカレールーをかけたスタイルや店舗で作ったダシとルーを掛け合わせたカレースープスタイルもあり、具材も至って多くはないシンプルなカレーラーメンとなっています。
代表的なお店としては、元祖・発祥のお店として語られている「大黒亭」さんや食堂ながらも連日大盛況の人気っぷりを誇る「正広食堂」さんなどが挙げられます。
店舗名 | 大黒亭 |
---|---|
住所 | 〒955-0071 新潟県三条市本町6-1-3 |
アクセス | JR弥彦線 北三条駅から徒歩7分 北陸自動車道 三条・燕ICから車で5分 |
電話番号 | 0256-34-7107 |
営業時間 | 11:00~13:30 17:00~19:30 |
定休日 | 火曜日 |
駐車場 | 有(2台) |
支払い方法 | 現金のみ(カード・電子マネー決済不可) |
※入稿時点の情報です
新潟五大ラーメン(5):長岡生姜醤油ラーメン
日本三大花火としても有名な長岡を代表する長岡生姜醤油ラーメン。1961(昭和36)年頃にオープンした「青島食堂」さんが発祥とされています。
長岡以外のエリアにも複数店舗で展開しており、東京・秋葉原にも支店があります。
食べログにてラーメン百名店TOKYOに3年連続選出されているほどの人気っぷりで今や知名度は全国に広がっています。
長岡生姜醤油ラーメンの特徴としては、中華そばのような見た目で新潟という寒冷地域に対応した身体を温める「生姜スープ」です。
主な代表的な店舗としては、元祖・発祥店でもある「青島食堂 宮内駅前店」さん、2009(平成21)年オープンの超行列店「ラーメン たいち」さん、ラーメンたいちさんの修行先で本格派の「らーめん ヒグマ 小千谷本店」さんなどが挙げられます。
店舗名 | 青島食堂 宮内駅前店 |
---|---|
住所 | 〒940-1106 新潟県長岡市宮内3-5-3 |
アクセス | JR信越本線 宮内駅から徒歩1分 北陸自動車道 三条・燕ICから車で5分 |
電話番号 | 0258-34-1186 |
営業時間 | 11:00~19:00 |
定休日 | 第3水曜日 ※1月1日はお休み |
駐車場 | 有 |
支払い方法 | 現金のみ(カード・電子マネー決済不可) |
公式サイト | http://www.aoshima-ramen.co.jp/ |
※入稿時点の情報です
新潟のラーメンは新潟五大ラーメンだけではない!?新潟県内のイチオシラーメン!
新潟五大ラーメンをご紹介してきましたが、新潟県はそれだけではありません。
そこでMEN LIFEがおすすめするイチオシなラーメンを2つご紹介していきます!
上越味噌ラーメンの代表店「食堂ミサ 本店」
上越味噌ラーメンを代表するお店となります。元々は自動車学校だったそうで、その食堂としてオープンしたのが始まりと言われています。
※この時点ではまだ味噌ラーメンはなかったそうです
その後、人気につき2号店を出すことが決まり「食堂 ニューミサ」さんがオープンしました。「ミサ」の由来は、食堂ミサ初代店主の上田さんの義理のおばあ様がミサさんということから取った店名だそうです。
食堂ミサさんの看板メニューである味噌ラーメンの特徴は、玉ねぎとひき肉がたっぷり乗っており、なんといってもガツンとニンニクが効いてること。そしてピリッとした辛味もあり、そこに玉ねぎの甘味が最強のアクセントになります。麺もぷりっぷりでスープとうまく絡み合っています。
遠出しても行くべき名店です。旅行やドライブのプランに入れてみてはいかがでしょうか。
店舗名 | 食堂ミサ 本店 |
---|---|
住所 | 〒949-2315 新潟県上越市中郷区稲荷山598 |
アクセス | 上信越自動車道 中郷ICから車で4分 |
電話番号 | 0255-74-2290 |
営業時間 | 10:00~15:00 |
定休日 | 木曜日 |
駐車場 | 有(50台) |
支払い方法 | 現金のみ(カード・電子マネー決済不可) |
※入稿時点の情報です
新潟第6のラーメン!?「和風とんこつ たまる屋」
中華料理でおなじみの麻婆豆腐。実は、ラーメンにもマーボーメンなるものがあります。
マーボーメンは、全国で新潟県が発祥とされていて、昭和40年代にとあるお店から生まれたとされています。
2014(平成26)年頃に新潟から全国にマーボーメンブームとなり、その火付け役になったのが「和風とんこつ たまる屋」さんと言われています。
看板メニューのマーボーメンは、とにかくボリュームがすごいです。並盛でも1.5玉分の麺量、そして豪快に500gの山椒と背脂が乗っかったマーボーがお出迎えしてくれます。とろみと濃厚なマーボーの味わいは、これまたヤミツキ間違いなし。
新潟五大ラーメンに続く、新潟第6のラーメンとも言われている新潟マーボーメン。ぜひ「和風とんこつ たまる屋」さんをはじめ、食べに行ってみてはいかがでしょうか。
店舗名 | 和風とんこつ たまる屋 |
---|---|
住所 | 〒950-0951 新潟県新潟市中央区鳥屋野417 |
アクセス | 新潟バイパス 女池(めいけ)ICから車で1分 JR上越新幹線 新潟駅(南口)から車で11分 |
電話番号 | 0252-78-7500 |
営業時間 | 11:00~21:00 |
定休日 | 不定休 |
駐車場 | 有(50台以上) |
支払い方法 | 現金のみ(カード・電子マネー決済不可) |
※入稿時点の情報です
新潟に行ったら新潟五大ラーメンを食べよう!
ここまでラーメン王国の新潟が誇る新潟五大ラーメンの歴史とおすすめのラーメン屋をご紹介してきました。たくさんの名産品が多い新潟県が「ラーメン」においても、歴史と数字を残していることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
古き良き新潟のラーメン文化は、各店舗のこだわりや個性、古くから変わらずの人気が根底にあると思います。これから先も新潟五大ラーメンがたくさんの方に知られ、続いていくと嬉しいです。今回ご紹介したラーメン屋はどれもおいしいものばかりなので、是非足を運んでみてください。
また、もっとおいしいお店やおすすめのお店ありましたらぜひ教えてください!