JR越後線 分水駅から徒歩8分の場所にあります、 ”中華亭”さんをご紹介します。

今回の舞台は新潟県燕(つばめ)市にあります"中華亭"さんです。
ラーメン王国と言われる新潟県にて新潟を代表するご当地ラーメン ｢燕三条系背脂ラーメン｣の元祖ともいわれる"福来亭"さんの流れを汲むお店となっています。

福来亭さんから、
・杭州飯店
・三条中華亭→現在の龍華亭
・分水中華亭
・西堀福来亭
が派生したといわれています。
三条市内にある有名店"いこい食堂"さんは今回ご紹介する分水中華亭さんでご修行され、独立されたお店となっています。

レビューサイトやクチコミにもほとんど情報が載っていないことから、 本当は教えたくない絶品ラーメンの名店のような位置づけとして捉えても良いと思います。

杭州飯店と同じ頃に創業されたということで、数十年続く歴史ある老舗店です。
早速、レビューに入りたいと思います。

訪問時は休日の閑散時間帯である16時頃の到着でした。
お店に到着と同時に驚きだったのですが、年季が入っていて、営業しているのかな？

と思わせるような佇まいで歴史を感じました。

店内に入ってみるとこれまた驚きで、レトロ感満載の雰囲気、食堂のようなこじんまりとし、 ラーメン好きには興奮が止まらない空間でした。

待ちなしでテーブル席に案内いただき、数多くのメニューが壁に手書きで書いてある中で、 店員のおばあちゃんにオススメを聞いたところ、なんと全てオススメとの事でした(笑)
常連の方はシンプルな中華そばor味噌ラーメンを食べるということで"五目味噌ラーメン"をお願いしました。

10分ほどしてラーメン登場です。
雪のように降りかかった背脂と炒められた野菜、 そして中心に一味唐辛子が掛けられたビジュアルを目の前に、早速スープを1口いただきます…

おおおおおおおお、めちゃめちゃ美味い！
思ったよりパンチは優しめながらも、ほんのり効いた味噌と背脂の甘みがいい塩梅になった 懐かしくも燕三条系背脂の良さが滲み出た味わいでした。

麺は中太ウェーブ麺でした。
スープとしっかり絡んでいて、噛みごたえも抜群でした。
背脂も甘みもプラスでコシある味わいになっています。

トッピングは、 野菜やきくらげ、一味唐辛子などの味噌ラーメンらしいシンプルなラインナップでした。
炒められた野菜の旨味と味噌スープが相乗効果でさらに旨味を引き立たせてくれていました。ボリューム感があるのも◎でしたね。

お店の外から外観、そしてラーメンまで隅々に歴史を感じられる最高の一杯でした。
燕三条系背脂ラーメンの歴史を心から感じられる一杯をいただけますので、 背脂やこってりジャンルがお好きな方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか？